手掌多汗症を知って、考えて。気づいて。
心理・精神科臨床
2024.06.25
見逃していない?隠れていることを知り、行動しよう。
20数年前、そのひとの手のひらが徐々に光って、指先から水滴がしたたり落ちるのを見るまでは、年頃のひとたちの汗の悩みの訴えは「発汗恐怖」や汗をテーマとした対人恐怖の症状ととらえていました。
小児期から症状がある人もいますが、ちょうど症状が増えてくるのが高学年や中学生の年代から。
これは児童思春期にかかわる人は知っておかねば!
https://www.hisamitsu.co.jp/tenoase/palmar-hyperhidrosis/
なぜなら手掌の多量の汗の悩みは、人と手をつなぐこと と ものを共有すること と ものに変化が生じてしまうこと そして知られること にあります。
「恥」に一番敏感で、存在しないことにまで過敏になる年齢なのですから、どんなにかつらく感じていることでしょう。
💦 ノートがふやけてしまう
💦 配布物を後ろの人に手渡すときに濡れてしまっている
💦 後ろからプリントを集めるときに他の人の分もふやけてしまう
💦 体育や部活の準備体操で手をつなぐのがこわい
💦 タブレットが壊れないか心配
💦 テスト中何度も手を拭いたりしてカンニングを疑われた
💦 タオルを忘れてしまい、早退した
💦 休み時間はいつも手を洗っている
こんなエピソードが常にあるとしたら・・・
もしかしたら
なぜか部活をやめると言い出した生徒
教室で過ごしことが難しくなっている生徒
テストを別室で受けたいというが理由がはっきりしない生徒
そして学校に足がむきにくくなっている生徒
そんななかにこのような症状がある子がいるかもしれない という視点は大切でしょう
久光製薬が1年前から みんなの手の汗サイト を公開中
久満製薬さまからご了承もいただきまして引用、転載させていただきますね。
思春期の人たちの目に届くよう、取り組みを重ねていらっしゃいます。
みんなの手汗あるある というページをぜひ読みましょう。
さまざまな ”もしかして・・” が沸いてきそうです。
そして みつけて できることがあるよ と。
かつ先生方にも共有して、発見、配慮をお願いして。
このページからリアルな声を転載させていただきました。
今月からはかわいいTVコマーシャルも始まっています。サイト内でも動画も見られます
「できることがある」ってなんと力強いことでしょう。
お医者さんの言葉は「よかった きてくれて」 です。