統合的という意味:特にあれこれ使うにあたって

一応有資格者なので「本で読んだだけ」「ネットで見ただけ」のみで提供してよいかどうかについて

自分のよって立つ明快な立場と技法があって、おおむねそれを中心としてほとんどのケースに対応できている…場合はどのくらいあるのだろうか。とくに小児から思春期、成人までかかわる対象や内容が多彩であればなおのこと特定の技法のみで対応するには無理がある。(当たり前のことを言っている)

いっぽうそういう「まずはこれが自分の基本的なスタンスです」というものが「堂々と言えない気がする」場合もあるでしょう。私もそうです。でもその領域のエキスパートであるとか、上位資格があるとかでなくていいんだけど、少なくともその人間観とか治療観に自分の幹があって、そこから枝葉が伸びていけばいいのでしょう と思う。(地方にいる人の限界というかいいわけというか、宿命のようなものですが、だからどうするか、ですね)

精神力動論がベースにあってトラウマが関連しているときはEMDRを使うとかもあるでしょう。基本はCBTだけれども治療抵抗が目立つときに「患者のやる気」にだけ帰結させずに、その意味を見ていこうとすれば、力動的な視点が有用でしょう。もともとCBTもEMDRも行動療法も、精神分析的なトレーニング、素養があって、というか教育を受けたセラピストたちが、その理解・素養(治療的にも)のうえで開発されていったものなのだし。

最近は身体志向的な方法が「誰でもやってみていいんだよ」という呼びかけ付きでで紹介されるので、ますますそうした枝葉の提供が臨床だということで済ませている傾向もなきにしもあらず。
提供するなら自分が実感をもって「いいな」と思えるものであるべきでしょうし、その理論的な背景や注意事項など、多少は実践的に第一人者から学んでみてからのほうが良いのではないかなと思います。
EMDR、フォーカシング、臨床動作法を除けば、多くの身体志向性のあるアプローチは、臨床心理士以外の方々のマスターしている(上位資格を取得している)ものであるように思います。日本のかなりの特殊性です。

アメリカでの専門資格を持っていても、日本の臨床心理士の資格がないと臨床心理士養成課程の教官に着任できないという構造の問題が大きかったという背景があるのでしょう。
臨床心理士の資格更新のためのポイントになるように設定をしてくださっているセミナーもありますがすべてがそうではありません。私が受講したそんなワークショップをおさらいしてみました。

ポイント申請できるようにしていただけていたもの〇
ポイント対象にはなっていなかったもの✖
どちらか忘れてしまったもの△    にしてみますね
指導者の方、敬称略させていただきます。”先生”と言わないでという方が多いので‥。

〇 TFT(Thought Field  Therapy:思考場療法)森川綾女 二日間 ✖
〇 ホログラフフィトーク(基礎・トラウマ)嶺 輝子 各二日間 〇
〇 ハコミ(JHEN) 高野雅司 二日間 ✖
〇 ソマティック心理学協会主催 久保隆司(シリーズ)主宰  理論 ブレインスポッティング プロセスワーク 神経エクササイズ など それぞれ第一人者による 1日ずつ ✖
〇 IFS(Innner Family System)花丘ちぐさ 理論的なお話 ✖
〇 臨床催眠学会 (学会参加とワークショップ)鶴 光代 二日間 〇
〇 コミュニティ レジリエンシー モデル(コレモ)コレモガイド取得 〇

太字はオンライン

COVIDのパンデミックの中での大きな変化は、オンラインでアメリカからでも受講できるようになっていたこと。国内にしても交通費・宿泊費をかけずに学べたこと。
アメリカで専門家として開業していた方々が帰国して教えてくださる機会が増えてきたこと。
AEDPのように渡米しなければ資格取得できなかったものは養成がその間は途絶えましたね。
その反面オンラインで学ぶ機会は増え、AEDPもそれが可能になりましたね。
ちなみに日本では岩壁茂先生、杉原保史先生がパンデミック前から資格取得もされています。

有効と思うものはエッセンスを取り入れてもよいでしょうし、簡便なスキルを教えていくのもよいでしょう。ただししっかり学ぶ、専門職として学ぶ、そもそもソマティックなアプローチとは?トラウマと身体・・・などを学んで、体験もできるだけして、実感のあるものを使っていく。ようにしたいかなと思います。そしてどのように伝えるかは、自分というものを通して生み出された言葉を使って。

ほかの人の伝達講習水準のお話や資料でまねて実施・・・はやめておきたいものです。
(そもそも講習で受けた資料の複写は✖ですから・・)

まず全容を。

久保先生のSomatic resourse Laboもどうぞ。

書籍はまずはこちらから。


さすがAMAZONで、これらを検索するとおススメで読むべき本が次々と出てきます。

昨年ジャニーズの性暴力被害者への支援で時折TVにも出ていた山口修喜さん のYOUTUBEを見ることからでもいいと思います。山口さんの有料の視聴講座もあります。これがまた臨床心理士は少ない、ポイントにならない講座ですが、自分のペースで視聴していけばいいでしょう。
ちょっと語り口に好みはあるかもですが・・・。