(終了)MSPAを紹介するミニ研修ご案内

育ちにかかわる専門家むけ

終了しました

MSPA(The Multi-Dimensional Scale for PDD and ADHD)については、その画期的な意義はもちろんのこと、2016年4月より保険収載されたこともあって受講希望者が殺到していました。私自身は、船曳先生の講演や論文に触れつつキャンセル待ちをして1年、やっと受講することができました。しかし、その後のパンデミックで開催中止となり、多くの方が受講できないまま3年以上が過ぎていたことになります。

このたび、いよいよオンライン講習がスタートし、長く待機していた方たちに案内が届き始めています。いよいよ地方で仕事をする私たちにもMSPAを共に使える日がきました!これまでは京都までいかなければならず、二日間の講習でしたので、あきらめていた方も少なくなかったと思います。

京都駅から電車で桃山駅へ 桃山御陵をずーっとのぼって15分。参加者も高校生もたくさんいたのでなんとかたどり着きました。京都でぜひ受けようという方もいらっしゃると思うので、地理的なこともお伝えしたいと思います。

Amazonの「試し読み」で、MSPA誕生にとりくまれた、強い意志と熱い思いに触れることができます。

船曳康子著「MSPAの理解と活用」勁草書房

アセスメントにまつわる頭痛のタネを根気よく解消していきたい

* 支援のためには診断が先に行われなければならないという誤解(何もせず待機)
* WISC(など)がたくさん実施されていれば熱心に取り組んでいるかのような誤解
* そもそもWISCが発達障害の診断ツールであるかのような誤解

だからこそ、いまMSPAをごいっしょに

もう10年以上前からですが、こうした誤解が日に日に悪化していると多くの専門職が危機感を感じています。繰り返し警告は発せられていますが、改善の兆しがみえません。
MSPAは、こうした発達障害と検査に生じている歪みに、気づきをもたらすものでもあると思っています。

受講までは用紙を目にすることはできませんし、終了者でなければテスト用紙を購入すること自体出来ません。(心理テスト会社を通しての販売はありません。)ですので、特に関西圏以外では「どんな用紙なの?」「誰にどうやって実施するの?」という疑問だらけの方も少なくないと思います。
受講した際に、伝達講習としてお伝えしてよい範囲については確認しておりますので、今回の研修では、文献やご著書を紹介しながら、MSPA実施の流れ、実施して感じている多くの利点、などをお伝えします。
また講習の申し込み方法、受講のスケジュール、講習で学ぶことなどもお伝えできればと思います。
加えて 日本海総合病院 今野智美さんから、オンライン受講について紹介していただこうと思います。

ZOOMでのライブ配信は 9月6日12時30分から1時間 を予定しています
オンデマンド配信もいたしますが、職場、職域単位で取りまとめてお申し込み下さい。
代表の方にURLをお送りします。
〇 料金:おひとり1000円  

  10人以上取りまとめていただいた場合は10000円
〇 お申し込みは メールで sakata.cp.office@gmail.com

ちょうど良いタイミングで臨床心理iNextから臨床心理マガジン最新号が届きました

今回は「発達障害理解のための知能検査の使い方」研修会のご案内です。

ポイントは、知能検査で「できること・できないこと」を知っていることです。
     下山晴彦先生(跡見学園女子大学教授/東京大学名誉教授)

記事ではこのようにも明快におっしゃっていますね。

最近では、精神科クリニックや学校の先生からだけでなく、子どもの保護者からも「発達障害かどうかを判断したいので知能検査をやってください」という依頼を受けることが多くあります※1)。
※1)https://note.com/inext/n/n2bf769798ed2
 
しかし、実際のところ、知能検査の結果だけからでは、発達障害かどうかの判断はできません。以前は、下位検査得点で凸凹があれば発達障害の可能性が高いとの見解が示されたこともありましたが、現在はそれが誤りであったことが明らかになっています。

最近も「これとこれが低い、こういう子は〇〇(診断名)なんだ」などという言葉を耳にしたばかりですが、記事内ではこうした誤りを「都市伝説」とも、なかなか厳しく表現されています。
何か「シングルワードでキャンペーンでも張らないと訂正できないのでは」と思っていましたが、都市伝説・・はよいかもしれません。

そう、アセスメントは血液型占いじゃないのです
しかし仲間内で無理解を嘆き、不平を言っていてもしかたありません。なによりしっかり心理職自身がこの問題を理解し、きちんと説明できるようでなければならないですね。

さ、MSPAを勉強しましょう。