臨床心理士として子どもの排泄の困りごとに取り組む理由:便秘のこと③

心理職としての自戒をこめて、「専門家」の方々へお伝えしたいこと。

わたしたち心理職の多くは、たとえば発達や子育ての相談、また例えばスクールカウンセラーとして小学生のご相談にのることも仕事にしています。その時にこうした排せつの問題を視野に入れてお話をうかがっているでしょうか。またご相談があったときに適切な理解と助言ができていたでしょうか。

少なくとも数年前の私については違っていました。「トイレに好きなキャラクターの絵を貼る」などと的外れな助言をしていたかもしれません。

これまでお伝えしてきたような重い便秘のお子さんたちは、集中できない、おちつきがない、イライラするなどがありますし、学校や園で過ごすことがつらい、外出がおっくう・・なことは十分想像できることです。こうした様子のあるお子さんの相談を受けたとき、果たして「便秘」を疑ったことがあるでしょうか。安易に「発達障害でないですか」とか「WISCとってください(みましょう)」なんてことで済ませていないでしょうか。

便秘が夜尿の背景に存在するケースもあることもわかっています。
身体のことだから、医療のことだから、関係ないということではなく、正しい知識を持ち、心理職だからこそできるこまやかな相談・支援を提供できるように学んでいきませんか。

研修会でのお話をご紹介します。

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2019/2/14 うんちとおしっこ問題